投資には「現実逃避」は必要だ

サラリーマン投資家

株式投資をされる方は、皆さんが豊かになりたい。お金を増やしたい。という考えを持って参加されていると思います。
しかし、以前、今のように株主還元が盛んでなかった時代は、株式投資は基本、「値幅」で儲けることが第一でした。そのため、株式投資で勝ち残る方は、正直、自分的な感覚では「10人にひとり」程度の感覚だと思いました。

今のように「株主還元」が盛んな環境では「株式を保有」しているだけで①「配当金」や②特定口座メインの方は「確定申告による配当控除」による還付金など「お金」が着実に増えるだけではなく、③保有株式の株価がいつのなにか2倍に増えていたりと言いことづくめな体験を、皆さん享受されているはずです。

ではなぜ、株式投資がサラリーマンに全体に普及しないのか、それは「含み損」の恐怖に耐えられなくなるからです。そのため急激な価格下落をみてしまうと、どんどん「含み損」が増えていき「抑うつ」の気持ちに耐え切れず「損切り」してしまうからです。

仮に「含み損20万円」の株価暴落時に、はじめて経験した自分は以下のように考えてしまいました。
1 20万円は、1か月の給料が消えてしまった。これを稼いだ苦労が走馬灯のようによぎってしまった。
2 さらにもし「新たに20万円」の投資資金を集めるのに何カ月も我慢して貯めたいといけないか思ってしまった。
3 もし20万円手元にあったら、もっと楽しいことにお金を使えたのではないかと非常に後悔した。

実際に株式投資で損した方は、大抵は、この都度「損切り」を実施した方です。
逆にいえば「儲けている方」は、株式を売却せず「保有」しつづけた方が、株式投資で生き残ったいる方だと思います。
では、過去自分がこの「損切り」から逃れるためにはどうしたか下記に記してみました。

現実逃避は必要

もし、あなたが株式投資中に「株価暴落」「為替の急変動」が現在進行中ならば、新聞、ラジオ、テレビ、インターネットとあらゆるメディアをみないようにし、目の前の「仕事」「私生活」をたんたんとこなしましょう。

もし、仮に「暴落の情報」に触れてしまった場合、自分の「保有株価」の価格は、絶対チェックしないでください。付和雷同し「この不安」から逃れたくなるからです。

ただし現実逃避できる投資環境を整えるなど事前に行いましょう。

ただし「現実逃避」するには必要な前提条件があります。
あくまで初心者を前提に下記に記します。つまり「含み益がない」状態が前提としております。

  • 投資は「余裕資金」で始める。徐々に投資資金をこまめに増やしていきましょう。
  • 投資選定は「高収益の大企業で、高配当(配当性向40~30%)」で累積増配を購入検討
  • 上記の銘柄は「安定的な高配当」なので株価の下値が限定的である。
  • 「オルカン・為替ヘッジなし」など「株式投信」を購入する場合、下落リスクは必ず納得してから購入してください。下落リスクが分かっていれば、なぜ今下落しているか自分が理解できるから。
    ⇒人は、なぜ下落するのか下落理由が分からない場合、「損切り」行動をしたがります。

たまには実際の「損切り」が必要な場合

一例、2018年頃 ゴーン体制の「日産自動車」 当時は高配当株。
その後の「カルロス・ゴーン事件」後の「暴落」は、そもそも当時の「日産自動車」が公表していた会社の資産に重大な嫌疑が生じた場合は、その事実ときちんと向き合い「損切り」しましょう。

自分は、日産自動車 1050円で購入し、350円まで一直線で暴落しました。
結果、自分はみているだけで、2020年末に550円超えで売却「撤退」しました。

ちなみになぜ「売却」できたか、ほかの「含み益」の銘柄と抱き合わせ「損益通算」を実施できたからです。

以上、株式投資には「現実逃避」は必要ですが、時には「なぜ暴落しているのか」の現実と向き合う必要があると思います。

追記 株式の勉強したい場合、「株式投資の未来永続する会社が本当の利益をもたらす」ジェレミー・シーゲル著 瑞穂のりこ訳 の1冊だけを読めば、それだけでOKです。
過去の実例を例に成功・失敗事例が書かれています。
特に「中国・ブラジル」の株価指数の上昇、国としての将来性について検証している件が非常に有益でした。

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