2023年10月の株式相場はどうだった

今月の株式相場

早い物で今月10月も最終日。今年も残り2カ月となりました。
振り返れば今年は5月末くらいまで「寒く」6月から9月中は「猛暑日」が続いたあと、今月10月は急に「寒く」なりましたね。既にキーボードをタイピングしている指は冷たくなっております。

さて今月10月の株式市場は、どうであったかを、これから見ておきます。
はじめに株式相場は、世の中の景気観を「株価6カ月先ないしは一年先を予測して動く」と言われており、実際の経済の「先行指標」とみることもできますので、その視点でも「投資する」上で考えて頂くようお願い致します。

なお来月11月は、米国などの「ヘッジファンドの決算月」など「売り物」が出来やす時期となります。
特に今年は、例年になく外国人による「日本株」が買われておりますので、世界全体で株価が低調ないし、ヘッジファンドの成績が振るわない場合、「利益がある日本株」の売却が集中する恐れがあります。
今後の取引にご注意。
さて、本題「2023年10月の株式相場はどうだった」を見ていきましょう。

10月のニューヨークダウの値動きより

はじめに世界経済の中心地「アメリカ」の相場を、6カ月チャートにて見て行きましょう。

引用:ヤフーファイナンス NYダウ 6カ月チャートより

この「NYダウ 6カ月チャート」を見ますと8/2頃を天井に、それ以降は右肩下がりのチャートを描いております。
これはアメリカ国内の各種指標が堅調に推移していることが原因です。
そのため現在のFF金利5.25~5.50%より、さらに0.25%を上げるのではないかと、米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバー間でも意見が分かれております。
それが市場参加者に「FF金利の値上げの不確実性」を見抜かれ、市場参加者が将来の見通しを見えにくくなっている結果、株式の買い控えを起こっており「NYダウ」は、明確な下落トレンドに突入しております。
それは「テクニカル指標 MACD」の値がマイナス圏にあること証拠です。

10月の日本市場TOPIXの値動きより

まずは、今月10月を含めた「TOPIXの6カ月チャート」を見て行きましょう。

引用:ヤフーファイナンス TOPIXの6カ月チャートより

日本株TOPIXも、NYダウの跡を追うように9月20日頃に、以降は下落トレンドになっております。
特に注目すべき点は、下記の2点
・MACDが「マイナス20P割れ」し、さらなる下落基調に変化は見られない。
・TOPIXの「25日移動平均線」と「75日移動平均線」が10月27日に交差しており「下落トレンド」の傾向を示す兆候が、またひとつ増えております。

これは個人的な視点ですが、「10月9日に発生したハマスのイスラエル奇襲」が一過性の物ではなく「イスラエル」を囲む周辺国家を巻き込んだ長期的軍事作戦に変わりつつあるとの見方により「地政学リスク」がクローズアップされ、世界市場に一石投じた形となり、今はその余波が、どの程度なのか図っている段階なのではないでしょうか?
つまり、その不確実性が「世界市場」の下落トレンドに大きな影響を与えているのは間違いありません。
さて次に、日本市場の「売買取引高 7割」を占める外国人投資家の動向を見てみましょう。

最近の日本市場における「外国人投資家の取引売買動向」について

引用:日経平均先物 海外投資家とその他部門の売買動向より

10月31日時点で公開されている「海外投資家とその他部門の売買動向」です。
10月第一週目・第二週目と「海外投資家」が大幅に買い越ししております。
上の「TOPIX 6カ月チャート」と見比べますと、見事に「海外投資家」が大幅に買い越ししている時は「TOPIX」が上昇しておりますよね。

外国人投資家が10週間、「売り越し」するときなどは総悲観状態。
つまりこのような総悲観相場こそ、「絶好の買い場」となります。
テクニカルのMACDの値がマイナス値を大きく底を這うような動きをしている時が該当します。

日本株式の「外国人投資家」の保有率変動の動向について

引用:日本取引所グループ 調査レポート 2022年度株式分布状況調査の調査結果について

この「株式分布状況報告」では、外国法人の株式保有率などの動向が記載されております。
2023年7月時点では「外国法人等の株式保有率」は、30.1%と3年連続超えている状況です。
この3年連続30%超えは、昨今の世界市場の不安定な中、一定数量を確保されている点からも、外国人投資家から見た日本市場の「安定性」が評価されているのではないでしょうか?

業種別株価指数 変化率リアルタイムランキング  過去2カ月

では、次の「日本株式市場の業種別株価指数 過去2カ月のランキングを見て行きましょう。

引用:東京株式市場の業種別株価指数 変化率より

世の中、便利になりましたね。インターネットでこんな素晴らしい情報が「タダ」で入手できるんですから。

上の「業種別株価指数 変化率」一覧表の「1年」と「1か月」のふたつ値(何%)を見比べてください。

この「1年」での変化率で、その業界全体が「好・不調」か判断してください。
また最近の「1か月」の変化率でも「好・不調」か判断してみましょう。
一例のみ考察しましょう。それは「鉄鋼」です。
「1年」で59.75%株価上昇してます。一方「1か月」でマイナス10.21%株価が下落してます。
これは「鉄鋼」の業界を取り巻く環境が、この1か月で急変したということを表してます。

かつて「鉄鋼」株については、「業績連動かつその変動幅が多い業界」でした。
つまり、浮き沈みが激しい業界だったのです。
しかし、ここ最近、業界最大手新日鉄にて「各事業ベースでの損益分岐点」を引き下げる努力を行い「実量ベース連結事業利益6000億円以上」を最低ラインに定めております。

新日鉄については、業績を最低限安定化し、株主への「より安定的な利益還元」を目指してる

引用:新日鉄 決算情報用プレゼンテーション資料より 2023年度より

では、10月31日時点での「新日鉄」の株価動向を見てみましょう。

引用:ヤフーファイナンス 日本株 新日鉄の6カ月チャートより

新日鉄の株価は、「株価下落トレンド」「短期持ち直し」の微妙な位置にいます。
・「MACD」の値が上向きに転じているので、直近は「株価上昇トレンド」と見ていいでしょう。
・「25日移動平均線」と「75日移動平均線」が交差間地か。
⇒つまり、これが完全に交差すると「中期的」には「下落トレンド=株価下落」の継続を意味します。

新日鉄の株価が、3,000円割れ、配当率5%超えしましたら「買い場」となります。
その時の全体の相場感を意識し、少しでも安く買い集めましょう。

まとめ

世界情勢で「地政学リスク」が高まっている。

ウクライナ・ロシア戦争は長期化。そこに新たに「中東・イスラエル周辺国」の地政学リスクが加わります。中国経済の深刻な「不動産の業績・債務返済の不調」は、新卒の不採用など実態経済に既に影を落としております。
なお「中東での地政学リスク」は、原油相場が高まる傾向があります。
まぁNYのWTI原油相場を見ますと下落しておりますが・・・
いずれにしても「原油」の高止まりは「石油」関連商材全般の値上げリスクの向上つまり、「インフレの高止まり」を意味します。
この影響により世界各国(日本の西に位置する大国以外)、インフレ基調の継続を意味し「各国の金利高止まり」継続をも意味します。
この「金利の高止まり」は「株式市場」にとってはマイナス(下落基調)影響を与えるでしょう。

世界四大市場の動向を簡単に確認するには?

AIゴールド証券に「日本・アメリカ・ドイツ・イギリス」の株価、一纏めにしているHPがあります。
そちらを参照すると、世界全体の「株式動向」を把握しやすくなりますよ。

引用:AIゴールド証券 くりっく株365 マーケット情報 チャートコメントより

今後の株式相場について

あくまで私見ですが、世界株式の「天井」は、一端付けたのではないでしょうか?
あとは「2年スパン」で考えると谷底を下げる展開になると思います。
では、いまのような時期は、なんと呼べばいいのでしょうか?
それは世界規模で「好景気から不景気」への過渡期に近づいている、なんともあいまいな時期と思われます。

株式投資に「見送り三振」は、大いにすべし

いまのような株価トレンドが微妙な時期は、無理せず「現金」を貯め込みましょう。
間違っても「米国の高利国債」の購入はお勧めできません。
いまでこそ「円安」ですが、世界市場の暴落時は、必ず「円高」になります。
いまは「満期」の設定のない「預貯金」で「現金」を貯め込むのが、よりよい策ではないでしょうか?
もし「最善・ベストな投資先」があれば教えてほしいくらいです。

世界市場の同時、「暴落の連鎖つまり大暴落」は、待ちに待った「株式購入の買い場」となりますので、日々の株式相場の確認を忘れずに。

追伸 新企画  新NISA口座でミニ株購入開始&報告

2024年から始まる「新NISA口座」でミニ株を少しずつ買い集めたいと思います。
これを月末のブログにて「今月の購入額」「予想配当金」を公開したいと思います。

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購入銘柄の条件

①以前ブログで紹介した「12銘柄」を優先に選択。他の優良銘柄購入有り。
②配当率4%超えした銘柄(累進配当銘柄であること)
以上、2つ条件を満たさない場合は、当月の購入を「見送り」致します。
あくまで「受取配当金」の積み上げが、当ブログの「老後生活資金」の安定につながるので「配当率&累進配当の銘柄」を最優先に購入します。

では、皆さん。来月も宜しくお願い致します。

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