必ず失敗する株式投資

株式投資

私は皆さんに「株式投資」勧めております。
これは過去49年の人生で「投資」を失敗し続けて、こんな自分でも「株式投資」を通じて「資産形成」を成しえたからです。ですが「老後生活」にはまだ道半ば、現時点で「株式投資」が成功しているとは自分では思いません。まだまだ「試したい」ことがありますから・・・。

さて本日のテーマは「必ず失敗する株式投資」を考察していきたいと思います。
以前、私は皆さんに株式投資する「覚悟」はありますか?という問いかけをしました。
それは「株式投資は、必ず失敗する」投資だからです。

その覚悟とは「いくらまでの損失を許容できますか?」「いくらまでの損失ならば自分を見失わず日頃の生活(家庭内の雰囲気)・仕事に支障なく生きていけるか」のラインを自己判断してもらいたかったからです。
また「株式投資」での「資産形成」には長い時間を要します。この長期間、投資をし続ける「信念」を持って「株式投資」を行ってほしいと思ったからです。
では、具体的に「株式投資」の失敗とは何かを見て行きたいと思います。

①株式投資に失敗はつきもの

今現在、株式投資の世界で、有名な「優待株式投資の桐谷さん」、また先日ご紹介した書籍の「著者 長期株式投資さん」など、ブログ、youtubeなどで活躍されている皆さん一人一人に、必ず株式投資の失敗はあります。では、この「株式投資の失敗」とはどんなことをなのでしょうか?

株式投資の失敗 

株式投資の失敗には、「大まかに二つ」に分類されます。
身の丈を越えた一か八かの株式投資した結果、株式投資に失敗した 2パターン
身の丈にあった投資した結果、株式投資を失敗した 2パターン
以上の二つに大きく分けることができます。

身の丈を越えた一か八かの株式投資した結果、株式投資に失敗したケース

①自己資金だけではなく投資チャンスと思い「借金」して投資した場合。
⇒この場合、大抵「株価の値幅(上昇)」にて儲けを計画しているので、思い通りに値上がりしなければ「この借金してまでしておこなった投資」をしたこと自体、今後の株式投資に支障をきたすだけでなく、自己資金すべて、もしくはそれ以上の損失を被る残念な結果となるでしょう。

②「信用取引」を活用した「レバレッジ投資&逆張り投資」
信用取引には必ず費用が掛かります。その代わり投資額の3倍ほどの株式購入もしくは「売り」から投資することが可能となります。
つまるところ、この「信用取引」はあくまで「短期勝負での結果」を出さないと、ズルズル費用が嵩み、同時に損失が膨らんでいきます。迷ったり、立ち止まったりしているうちに取り返しの付かない「損失」を被るでしょう。

初心者の方は、絶対「借金」「信用取引」はしないように!

身の丈にあった投資した結果、株式投資を失敗したケース 2パターン

この2つのパターンは、比較的「単純」でわかりやすいミス・失敗です。

③「安値で買いそびれてしまった」ケース
株式投資に参加している誰もが「この価格が最安値」とは見分けがつきません。
ましてや急落後、大抵は急反発して「ほしい価格での購入」が不可能となります。

⇒このような場合、他の銘柄も安値圏を突破し、既に上昇局面にあるはずです。
あの時買えなかった後悔が、想定した価格よりも「高く購入」してしまうのです。
なお、このような買い方は購入後、株価上昇が終わっており、結果「高値掴み」になってしまいます。
その後、うまく上昇すればよいのですが「急落後」の下落相場は、第一波、第二波と次々と下落するケースがあり、あなたが購入した株価は、疾うからず「評価損」に陥るでしょう。

④「高値で売れなかった」ケース
株式相場とは、不思議なもので堅調な上昇相場の場合「買いが買いを呼び」どんどん株価が上昇します。正直、どこまであがるか誰もわかりません。そんな堅調相場で必ず起こるのが「短期間の値幅調整 つまり急落」が発生します。
その急落に動揺し「売却」してしまうケースが見られます。
大抵は、上昇過程の一過性の下落なのですが・・・

売却時に利益があれば、その利益に対し源泉徴収として「譲渡税20.315%」が掛かります。
売却すれば「配当金」は以後、入ってきません。
また以前のような「安値相場」には早々戻りませんので「現金」を寝かせる結果となります。

⇒そこで株式相場がなかなか下がらないので、つい「配当利率の高い」銘柄を購入してしまいます。しかし堅調な相場での「配当利率が高い」銘柄にはなにかしらの理由があるので長期間保有向きがどうか判断つきません。よってあなたが思い描く「配当金の受取」「株価上昇による株式評価益増」が得られる確証は、とても低くなるでしょう。


以上の2パターンの失敗は、一つ一つは大した事がなくても、連続して続けば自分自身の「資産」及び「精神」に、徐々にダメージを積み重ねる結果となり、次第に「冷静な判断」が出来なくなってしまいます。
⇒このような状態にこそ、投資情報雑誌やブログ情報を見て、紹介されている銘柄だから安全・確実だろうとおもえてくるのです。※しかし「投資情報雑誌、ブログなどの情報」は、情報の「鮮度」が低く、結果、購入した銘柄は、既に上昇しており、またしても「高値掴み」してしまうという「悪循環」を生みます。
そこで、こんな場合の対処法は?

「休むも相場」という成功した先人の格言に従い、投資を一時お休みしましょう。

②株式投資の「失敗の怖さ」

株式投資に限らず「投資」「投機」「ギャンブル」で損すると、誰もが後悔しますよね。
ここでは「株式投資の失敗」のみ焦点に充てて考えてみます。
株式投資で、ある程度「自己満足」な結果(成果)を得るには、それなりの大口の資金が投じられます。これを前提に「失敗の怖さ」を見ていきますね。

株式投資で失ったお金は、あなたの給料の何か月分ですか?

①仮にあなたが投資した結果「100万円」の損失を出したとしましょう。
これはあなたの何カ月の手取収入と同じですか?
あなたは、この100万円を稼ぐための時間を失ったことを意味します。

②同時に、この100万円があれば株式投資さえしなければ、この100万円で何が出来たか考えてしまいます。妻帯者の方なら独身者より、その苦しみ・後悔・懺悔様々な「負の感情」は軽く10倍を超えるでしょう。

③この大きな後悔のため、あなたは、二度と株式投資をすることはないでしょう。
同時にそれは、もし手堅く資金を育てて行けば「大きな実り=お金」となって、あなたが手に入れる機会を失うことも意味します。

お金を失う。それにより、あなたの運気が下がります。
つまり、悪い出来事が連続に起こり悪循環を起す要因にもあります。
その時は、黙々と目の前の「仕事」「家族サービス」をこなしていくしかありません。
なるべく最低限の行動し「自分の良い点」「今日、よかったなぁ」と思えることなど
自分の思考を徐々に前向きに好転させましょう。

③株式投資の失敗したら、どうすれば・・・

何度ごとにも言えますが「行動」を起せば、必ず「結果」が生じます。
それがたとえ、自分の望まない「結果」であったとしてもです。
株式投資は、必ず「失敗」します。では、この時、どう切り抜ければ良いでしょう。

まずは、全体を把握する。

  • 「日経平均株価」「世界の株価」が回復傾向なのか、まだ下落中なのか判断してください。
  • 次に「自分の保有銘柄」を確認しましょう。この場合、保有銘柄をなぜ購入したか、一銘柄ずつ考えて直してみてください。そのうえで「長期投資向けか」どうか判別するのです。
  • 今後、相場が下落しても「受取配当金に魅力がある。増配可能性が高い」など優良銘柄は保有しているならば「膨れ上がる評価損」は無視しましょう。まぁ、いずれ株価が戻るであろうと考えて・・・・
  • 保有銘柄が優待目的や長期保有を目的していない銘柄は「仮に評価損」でも、これ以上悪化しないよう「即売却してください。」
  • 仮に「既に大きく損失 半値以下」など大損していた場合、この銘柄は優良企業ですか?
    それでも世界経済悪化に伴い、さらに業績下方修正した結果、さらに株価が下落する銘柄であるかを、自分で判断し「不必要」と思えば大損でも「損切り」を判断するかどうかはあなた次第です。なお、私は「損切り」してきました。

ここでいう優良企業とは「企業本体の成長・回復」だけではなく、私たち投資家に長期間安定的な配当金を配布してくれるかどうかです。※出来れば増配してくれればなお嬉しいのですが。

「損だし」した、わずかに残った資金について

世界全体での「株価暴落」は優良銘柄さえも「暴落の渦」に巻き込みます。
つまり、この時点で「優良銘柄」は「お買い得なバーゲンセール」にて買うことが出来ます。

①「残ったわずかな資金」にて優良株を購入します。
⇒将来の「配当金増配・株価上昇」を信じ購入する。
なお購入銘柄は「三菱商事、三井住友フィナンシャルグループ、INPEX」など、普段なら高くて買えない「日本有数の優良企業」に絞り投資しましょう。

②「損だし」してまで作ったわずかな現金を「投資」から引きあがる。
この選択も一理ありです。
株式投資に、絶対正解などという言葉は存在しません。

③失敗(暴落)した先にあるもの

相場(株式投資に限らず)の格言に「夜明け前が一番暗い 」という言葉があります。
これは、暴落が続き「売りが売りを呼び」、株価が底が見えないほどの下落をしている状態を指します。しかし株価の底値など誰も分かりません。
たしかなことは、あくまで昔から続く相場の中で、投資参加者が「全員 悲観している時こそ」が「最大の買い場」と言われております。

では筆者の良い例 三井住友フィナンシャルグループについて

もともとこの銘柄は投資対象ではありませんでした。
当時の購入価格が、正直高値圏で値ごろ感は全くなかったのです。
しかし当時の「配当率は5.32%」でかろうじて5%を越えていたので購入する切っ掛けになったのです。では、三井住友フィナンシャルグループのチャート、購入後の配当率を見て行きましょう。
ちなみに購入したのが「2022年4月前後」に小分け購入し、現在「7000株」保有中。

引用:ヤフーファイナンス 日本株 三井住友フィナンシャルグループより

2年チャートで分かりずらいですが、2022年4月当時の「三井住友フィナンシャルグループ」は、株価が横這い、しかも「子会社である証券会社が株価操作の不祥事」を抱えていた時期で、当時の「ヤフーファイナンスの掲示板」は荒れていましたね。
ちなみに、2022年4月の年度変わり頃、購入したので「2021年の配当金 ゼロ円」です。

※お金があれば追加購入したかったのですが、購入以降、株価は右肩上がり、とても「追加購入」出来る状態ではないため、保有株は「7000株」のままです。

上記の資料をみると「株価」「配当金」「配当率」がいずれも向上してます。
・購入単価 3945円  ⇒ 7310円
・配当金  210円   ⇒ 250円
・配当率  5.32%  ⇒ 6.34% ※取得単価ベースで計算した場合

では筆者の悪い例 日産自動車について

この銘柄は「某雑誌」にて推奨銘柄であったため、2018年に購入。単価 1058円でした。
購入して、わずか半年もしないうちに「カルロス・ゴーン事件」が発生し、その後、株価は暴落からの下降トレンド継続に発展。
投資結果は投資金額の1/2以下しか回収できないという最悪の結果になったケースです。
※当時の私は「書籍 株式投資の未来」を読んだ後でしたので、買った株式は長期保有しようと決意したばかりの頃でした。

引用:ヤフーファイナンス 日本株 日産自動車より

日産自動車は2019年の年末に「節税対策の一種として損出し・益出し」にて相殺し、すべて処分しました。
正直、この時期に他の「SUBARU」などの評価損銘柄も損出しし、そこで得た「ある程度まとまった資金」で「(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ」や「三菱HCキャピタル(株)」を買い集めました。

いままで優良企業であったとしても、将来も「優良企業とは」限らない。
・不祥事(特にお金・法令に纏わる組織的な事件)
・会社発表した予想業績の悪化を、さらに会社側から追加の業績下方修正による「株価急落」が発生した場合。※度重なる業績悪化には、深刻な理由があるからです。
このような想定外な事例の場合、迷わず「即売却」しましょう。

まとめ

総じて初めて株式投資に投じる「資金」は、皆さんが「汗水を流し苦労して手に入れた給料」が元手のはずです。
そのため初めての株式投資を失敗すると耐え難い苦痛・苦悩があなたを際悩まし続けることになります。
そこでうまく投資がいかなかったことを想定しておくことが必要でしょう。
同じ「失敗」でも、傷が浅い失敗と、致命的な失敗では、大きな開きがあります。

株価下落時、損失が増え続ける状況

もしあなたに余裕がない場合、早めに「損切り」し損失の拡大を防いでください。
損失を確定させると意外と気持ちがすっきりし、なぜこの投資が悪かったのか考えることができます。まだ、傷が浅いほど株式投資への「再チャレンジ」の道が残されているはずです。
株式投資は、あなたの資産形成にとって「大切なツール」です。上手に付き合いましょう。

株式投資で成功した方は、必ず投資失敗を経験してる

仮にあなたが株式投資に失敗しても、それはあなただけが経験した運の悪い出来事ではありません。
株式投資で「資産形成」に成功された方たちは、全員、失敗をしております。
大切なことは、その「失敗」から何を学んだかということではないでしょうか?
ぜひ、その「失敗」を次回の株式投資に活かしてください。

完全撤退 株式投資を辞めるのもあり。

人には「向き・不向き」があります。
株式投資にチャレンジし、どうしても自分と合わない。
今後も「勝てる気・儲けられる気」がしない方は無理せず、撤退(株式投資)をやめましょう。
しばらくは、地道に働き「資産」を蓄えましょう。
蓄えた「資産」は、あなたが思うまま使用できます。
究極的な回答は、「あなたが幸せならそれでいい」です。
お金は、人生を彩るひとつの要因でしかありません。
ぜひ、今の人生を楽しみましょう。

次回、「今の株式相場って、どうなのよ」

本当は、個別銘柄の「良し悪し」について、1つ1つ事例を挙げ紹介するつもりでしたが、まずは、今の株式市場「日経平均株価」などで、全体の状況を見て行きたいと思います。

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