株式投資書籍のバイブル 株式投資の未来

書籍オススメ

株式投資に関する書物は数多存在しますが、その中で「バイブル」と称して良い書物は今回紹介する「株式投資の未来 ジュミレー・シーゲル著者」です。

この本に出合って初めて「株式投資とは、どうあるべきか」を学ばせて頂きました。
通称「赤本」と呼ばれているほど、認知されている書物です。
ちなみに同じジュミレー・シーゲル著者である通称「緑本」と呼ばれる「株式投資第4版 長期投資で成功するための完全ガイド」は自分には合わず、正直、全ページ読むことを断念しました。
あくまで個人の好み合う合わないがあるかもしれませんが、自分としては断然「赤本」がおススメです。
今回は、特に自分が感銘を受けた個所を何点かご紹介したいと思います
この感銘を受けた結果、「高配当・長期保有・再投資」の必勝方法を学ばせて頂きました。
では、まず「序文より」から紹介しましょう。

序文より

もともと1990年代、シーゼル教授は株式投資は「インデックス投資」こそ最良の投資方法と考えれおられました。
そして購入した「インデックス投資」を長期保有しつづけることが最適と思われていたのです。
同業者の「サミュエルソン」の著作の一説に「長期的な買い持ち戦略の強さ」にて、儲けるがいいと言わしめるほどの効果がありました。

そのような名声を得ていた「シーゲル教授」は、ある日、友人から「AT&T」の株式について、頂いた「配当金」をそのまま再投資しながら長期保有し続けた話を伺ったそうです。
この話により、シーゲル教授は「個別銘柄」の「長期保有・再投資」に強い関心を得たそうです。

本書は、シーゲル教授が「当時のニューヨーク証券取引所の上場銘柄から時価総額上位20銘柄」を拾い出し長期リターンを算出した。配当を再投資し交付された株式のすべて保有することを前提としたリターン」を研究結果もとに、株式投資の在り方を説明しております。

引用:株式投資の未来 ジュミレー・シーゲル著 序文5pの一部より

以上のような膨大な作業量から、導き出した結論つまり「データ」より本書は書かれております。
では、本書での感銘を受けた箇所を順次、ご紹介して参ります。

第一部 成長の罠を暴く。  3P~10Pより

この内容は、1950年代「オールドエコミニー(斜陽産業)であるスタンダード・オイル(現在のエクソンモービル)と「ニューエコノミーであるIBM」を①各社の業績内容と②投資家視点の「投資結果」で紹介されております。※①各社の業績内容は割愛させて頂きます。

②の投資家視点の「投資結果」 軍配はどちらに

まずは、下記の投資条件にて「軍配」を決めております。
・保有期間は、1950年~2003年までの53年間保有
・受け取った配当金は、再投資し続けている。
投資家の「利益を多く頂いた」視点からの「軍配」は「スタンダード・オイル」
軍配の要因は以下の通りです。
・長期にわたる投資において受け取った配当金は「スタンダード・オイル」の方が年率3%以上多い
・オールドエコミニーは大抵、株価が安値状態のため配当金で買い増せる株数が多い。
・結果トータルリターンは「IBM 13.83%」に対し「スタンダード・オイル」は14.42%と高い
以下、この第一部で学んだこと。

①斜陽産業の方が株価低迷で配当率が高い。
②「受取配当金」で再投資した際、購入できる「株数」が多くなる。
③①と②の循環を繰り返すことで「受取配当金」が年々、増えていく。

第三部 第10章 配当再投資 158~165P

この書物の中でダントツ一位の名言「下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセル」の実証データを報告されてます。
おおまかに「アメリカの1929年発生した大恐慌時代」と「個別銘柄 フィリップ・モリス」について記載されております。
ここでは「配当再投資」の効果に焦点絞り「個別銘柄 フィリップ・モリス」について紹介します。

フィリップ・モリスの受難な時代 1992~2003年までの投資結果

1992年から「フィリップ・モリス」は「株価・企業イメージ」において、度々受難が降りかかります。
・低価格帯のタバコの台頭
・タバコ健康被害に纏わる度重なる「全米での広範囲に渡る訴訟問題」
これらへの「対策」や「賠償金」「タバコブランドのイメージ低下」などを抱えた結果、訴訟問題が起こるたびに株価が暴落し、この期間、株価の低迷が続きました。

この受難な時代でもフィリップ・モリスは、減配せず増配時期もあった

フィリップ・モリスは、この受難な時代にも配当金が「非減配及び増配も実施した時期」でした。
もし当時の投資家が引き続き「フィリップ・モリス」の株式を保有し続け、かつ「配当再投資」をしていたならば、低迷した株価の元、大きく保有株式を増やしたことでしょう。
結果、この「配当金」こそ、フィリップ・モリスを保有し続けていたとしても、株価評価額は株式の買い増し効果で「下落幅を大いに軽減すること」ができたでしょう。
しかも「受取配当金」を毎年増え続きます。
これが、いわゆる配当金による再投資は「下落相場のプロテクター」の役割をしたのです。

受難な時代が過ぎたフィリップ・モリスの株価は、当然上昇

あの長く続いた「受難な時代」、フィリップ・モリスの株式を保有し続け、かつ配当再投資を実施した投資家は、「株式の大幅増加及び受取配当金の増額」の恩恵を受けることができました。
その「受難な時代」が過ぎれば、株価は当然、上昇するものです。
この株価上昇は、投資家に多大な利益をもたらす結果となったのです。
これが、いわゆる配当再投資の「上昇相場のアクセル」の効果をもたらしてくれたのです。
その結果、この12年間、保有し続けて、かつ「配当金」を再投資した投資家が得られた「成績」は、
・保有株数が「倍」以上増えた。
・トータルリターンは年率7.15%
という市場平均を大幅に上回る投資結果が得られたのです。

以上が、この章で学んだ「配当再投資」です。

第四部 第12章 過去は未来のプロローグか? 193~201P

この章では、アメリカ株式市場、約200年の「実質トータルリターン指数」について説明されてます。
ズバリ、この200年間の「米国株式の実質リターンは、6.5~7%」で、他の長期国債、現金保持、金などに比べ、圧倒的なリターンをもたらしてくれました。P195の図12-1に表してます。

株式リターンの平均回帰性      p197

この「株式リターンの平均回帰性」を発見したことにより、その時々で「株価は急騰・暴落」を経験したとしても、30年・50年と長い期間で見れば株式は平均6.5~7%をもたらしてくれます。

世界の株式リターン ※日本の場合は?P201 図12-3参照

ちなみに、別の学者が世界各国の「株式リターン 1900年~2003年」を調べた結果、日本については「株式4.1%ほど」で、他に安全資産とされる「長期国債は -1.5%前後」、「短期国債は、-2%超え」と残念な結果となっておりました。

統計的に見ても「株式投資」の長期保有・配当再投資は、リターンが高い

第16章 世界市場と国際ポートフォリオ 259~264P

ここでは1990年時点で中進国の「中国」と「ブラジル」への経済状況について説明後、P262の図16-1で1992年~2003年までの「中国とブラジル」のGDP伸び率及び株式リターンを紹介されております。
結果は以下の通り。
①「中国」のGDP成長率86%で、「中国株のリターン」は非常に残念ながら1000ドル投資した結果 320ドルしか手元に残らなかった結果が表されました。
「ブラジル」のGDP成長率マイナス6%で、「ブラジル株のリターン」は、1000ドル投資した結果、非常に高いリターンの4781ドルの結果が表れております。

国家の成長と、投資結果は、必ずしも一致せず、大半は残念な結果に終わる。

この結果は当然でしょう。なぜなら1992年当時の「中国」は西側世界と繋がりを持ち始め、のちに「世界の工場」なるまで期待に満ちていたからです。
当然、経済成長率が継続的に、かつ長期間もたらされると皆が予想すれば「期待値」が高まります。
これが、中国株の急上昇を招き常に「過剰な高値」で売買されることになりました。
簡単に言えば「高値掴み」したということです。
しかも先行投資のため利益が伴わなず結果「配当金」は無配か微々たる金額だったことでしょう。

ブラジルについては、読者の皆様が実際にこの書物を読み考えてみてください。
これが投資の成功の秘訣です。

投資は自己判断。時には間違えるときもありますが、自分で考え決断しない限り、投資から「果実」を手に入れることは無理でしょう。


まとめ

以上が、自分がこの「株式投資の未来」より学んだことです。
もちろん読み手により、学ぶ視点は異なります。
でも現在、ブログ公開されている「株式投資」関連の皆さんのほとんどが、この「株式投資の未来」を読み、これが起点となり投資が成功し一財産を築いていることも事実です。
さらに、この書物から得た知識により「成功体験」した人達がブログなどで公開し、副収入を得ている方もいるのも事実です。
そのため、この書物は「購入」して読んでください。
投資には「覚悟」が必要です。たかだか2,420円を惜しむような方は、そもそも株式投資に向きませんので、「節約生活」をされることをオススメ致します。

最後に、最近、早朝トレーニングの際、聞いている曲を案内して終わりと致します。


「作詞・作曲・歌手   槇原敬之」 題名 超えろ。
ぜびYouTube 「槇原敬之 Official Channel 」にてお聞きください。

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