個別銘柄推奨 長期再投資   三菱UGJ

個別銘柄診断

はじめに大切なことなので確認しましょう。
「株式投資」は老後生活資金を「継続的に配当金を受け取り」補填することが目的です。
つまり、購入した株式は死ぬまで保有し続け「配当金」を受け取ることが必要な時代になってきます。
そのため、株式への投資対象は、以下の「2大条件」をクリアした銘柄のみです。

株式投資への2大条件は以下の通り

①誰もが知っている大企業で、毎年安定的に利益を出している
②企業の株主優先の「株主還元」を決算で発表し実践されている

以上の2点を意識し、これから報告する直近の「中間決算」を見てみましょう。

「銀行業」への投資について考える


まずは、今回、考察する「三菱UFJ」は、東証PRMの区分で「銀行業」に分類されております。
「銀行業」の銘柄は68銘柄もあります。
しかし、この「銀行業」は、大きく分けて二つの区分に分類されると思います。
①ユニサーバルバンク(フルサービスの金融会社)
・いろいろな投資に纏わる業務を日本だけではなく世界各国との銀行とも提携し幅広いサービスを提供できる銀行。
②地銀(地域に根差した地元金融を支える金融会社)
・従来型(旧来型)の伝統的な金融サービスを提供し、地元(縄張り)を支える銀行。

今回の「三菱UFJ」は、ユニバーサルバンクが該当

筆者の勧める「銀行銘柄」は、すべてユニバーサルバンクです。
基本、以下の3社のみが推奨銘柄です。※規模順に記載します。株価は2023年11月22日終値
・8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ  株価 1264.5円  
・8316 ㈱三井住友フィナンシャルグループ   株価 7397円
・8411 ㈱みずほフィナンシャルグループ    株価 2546円

ミニ株購入推奨は、8306 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループ 
理由、3つの中で、一番価格が低く買いやすい。
しかも、日本一のユニバーサルバンクだから。

なお、楽天証券で発行している「トウシル」でも「三菱UFJ・三井住友」は、定期的に記事に上がっております。そちらも参照してください。

8306 三菱UFJ 2023年中間決算プレゼンテーション

では直近に発表された「中間決算 プレゼンテーション」を見ながら、この「三菱UFJ」が皆さんの資金で株式購入し、将来十分なリターンを得ることができるかどうかを確認していきましょう。

期内中の業績推移

引用:三菱UFJ 2023年中間決算プレゼンテーション 6Pより参照

①上の表6「親会社株主純利益」通期13,000億円に対し、9272億円を記録 達成率71%
この事実だけで、2023年の業績は、極めて好調に推移していることがわかります。
②上の表4 「与信関係費用総額」も昨年に比べ低く、626億円も改善しております。

業務純利益の推移

引用:三菱UFJ 2023年中間決算プレゼンテーション 25Pより参照

上記の表は2006年中間決算~2023年中間決算の「業務純利益の推移」を表しております。
①「棒線グラフ」は、業務純利益を表しておりますが、最近の「新型コロナウイルス感染症 (2019年)」付近の一時的な落ち込みがありましたが、それでも2018年中間期でも6000億近くの業務純利益を記録しており、極めて「安定的に」利益を生み出していることが確認できます。
②「線グラフ」は、各収益(円貨資金収益・手数料収益・外貨資金収益)の3大状況の推移を表しており、収益構造の多角化及び安定的な収益の確保が確認できます。
※「円貨資金収益」は低下しており日本国内の資金需要そのものが低い状態を示しております。

「稼ぐ力」の向上  ※キャッシュフローを生み出す原動力

引用:三菱UFJ 2023年中間決算プレゼンテーション 26Pより参照

ここ最近、2020年からの「業務純利益」の推移です。
これを見ても忠実に中期計画に基づき、確実に「業務純利益」が推移していることがわかります。
この「利益」が、最終的に「株主総会」を経て、株主の皆様への還元計画が組まれます。

株主還元政策

引用:三菱UFJ 2023年中間決算プレゼンテーション 48Pより参照

上記の「株主還元の基本方針」が、株主の皆様がお集まりになっている「中間期決算 投資家説明会」で、きちんと報告(会社発表)がされているかが、最近特に企業へ投資する際、極めて重要な要素になっております。
なぜなら、いくら「高収益」の企業でも「配当金」や「自社株購入&償却」がなされなければ、その高収益な会社の株価を持っていても、株主には、なんら恩恵はありません。

※ただし、株主還元がなされなくても、生みだされた会社の利益を、会社自身が再投資することにより、会社業績が上向き、それが株価へ反映されたとすれば、株主は「株式売却」を通じて「売却益」の恩恵を頂けますが、これは株主にとっては、一時的な利益でしかなく「永続的」に「利益=配当金」を得られるわけではありません。

「累進的な配当」「機動的な自己株式取得」の明記

この「三菱UFJ」の株主還元の基本方針は、株主に取って極めて有意義な価値ある還元策です。
①「累進的な配当」は、つまり毎年、順調に配当金が上がることが明記されております。
故に、よほど景気が急悪化し業績が下方修正されない限り、来年の配当金も増え続けることを示しております。
※上記では、来年まで方針が示されておりますので、以降の方針は、来年の本決算発表を待つしかありません。

②「機動的な自己株式取得」及び「自己株式の消却」により、発行されている株数の減少により、1株当たりの価値が「向上」します。かつ、株主への「支払い配当額が減少」しますので、翌年、増配しやすい環境となるわけです。
そのため自己株式取得は株価上昇に繋がり、「株主」が保有している株式の評価額が向上します。

なお今回の「好調な中間決算」により「自社株買い」が発表されております

株主還元の実績 ※いままでの配当金推移

引用:三菱UFJ 2023年中間決算プレゼンテーション 49Pより参照

上記の表は「株主還元の実績」を2016年~2023年(予想)まで表しております。
先程の「株主還元基本方針」に基づき、確実に「株主」へ利益還元されていることが一目でわかります。

投資する株主によって、「株主還元基本方針」がきちんと提示され、確実に実践されていることが重要です。
その意味でも「三菱UFJ」は、投資に値する企業だと判断できるはずです。

三菱UFJは投資に値する企業か?

答えは「株式を購入すべき」です。
平時は、ミニ株で、すこしづつ買い集めましょう。

年に1~2回は「暴落」が発生しますので、その際、「給料」で貯めた本命の資金を投じましょう。
普段は「ポイント投資」を用いて、ミニ株購入をオススメ致します。

最後に

次回は、「9984 ソフトバンクグループ(株)」の中間決算を見ていきます。
果たして、私たちが「老後生活資金」を育てる銘柄に相応しいかどうか考察していきます。

投資する際は、必ず投資目的をイメージし、将来、自分の期待するリターンが得られる銘柄かを見極めましょう。
決して目先の「高配当株」「株価上昇株」への安易な投資は避けましょう。
※配当傾向100%の会社がありますが、なぜ100%かを把握し購入の判断をしましょう。

なぜなら、会社が生み出した「利益」のすべてを株主に還元してしまい、会社の成長に必要な大型投資に向けての貯蓄(内部留保)ができないからです。
しかし、投資は、あくまで「自己責任」。最終的に株式購入は、あなた自身で決めましょう。

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